明るい色の床と暗い色の床。
家具や間取りは一緒でも、広く感じたり狭く感じたりと、印象はだいぶ変わりますよね?
実際、床の色は家の中の開放感を左右するものです。
一般的に、床の色は明るいほど全体を広く見せ、開放感を高めると言われており、反対に暗い色ほど広さは感じさせませんが落ち着いた印象のくつろげる空間を演出すると言われています。
また、色だけでなく木目のパターンによっても印象はだいぶ違ってきます。
何を重視するかはそれぞれの好みや部屋のテーマによって変わってくるので、大切なのは自分のイメージに合った色・質感の床材を選ぶことです。
どの床材にもメリット・デメリットは存在するものですが、踏み心地の確認は重要です。
高い質感を備えつつ、柔らかで滑らかな踏み心地を両立する床材としてお勧めなのが無垢材です。
無垢材とは薄い木材を張り合わせた合板とは異なり、一本の木から取り出した一枚板のことを言います。
無垢材の木目が美しく、質感に優れているのは容易に想像がつくと思いますが、柔らかく滑らかな踏み心地なのはなぜなのでしょうか?
その秘密は床材の構造にあります。
合板は表面が傷つかないよう、表面の化粧板は非常にかたい木材を使用します。
さらに、化粧板とその他の板を接着剤で圧着するため、全体的にコツコツとした感触の板となります。
一方、無垢材は木が本来備えている柔軟性を保ち、また厚みがあるためクッション性に優れ、滑らかな踏み心地となるのです。
無垢材は合板の床にはない美しさと踏み心地を備える、暮らしにこだわる方にお勧めの床材です。
しかし、無垢材にもデメリットはあります。
まず、値段が合板に比べると高いこと。
同じ面積ならば3倍程度はかかります。
また、衝撃に弱くへこみやすいこと。
メンテナンスによって対応できますが、費用が掛かります。
合板の床材のメリットはこの逆で、価格が安く、衝撃に強いことです。
それぞれメリット・デメリットがありますので、子どもが小さく床に傷をつけやすい時期は合板、ある程度育ってそのような心配がなくなったら無垢材に替える、といった使い方も悪くないでしょう。