紙壁紙を使うことで得られるメリットとしては、第一には通気性に優れている点が重要です。
非常に細かい繊維によって作られていますが、微細な空気孔があるために、湿気を吸着する機能を有しています。
日本の夏は高温多湿になっていることから、通気性に優れている紙壁紙を使う場合には、不快な雰囲気も軽減させることができるのです。
紙壁紙が素晴らしいのは、素材を含めて種類が非常に豊富で、洋風や和風のジャンルにも無難に調和させることができるためでもあります。
夜間には照明との兼ね合いで優しい明るさを再現したい場合には、明るい色彩の紙壁紙を使うことで解決します。
素材は和紙の原料になる楮をはじめとして、再生可能なパルプが選ばれることもあります。
自然素材が使われたものに関しては、有害な化学物質が含まれることはありませんから、シックハウス症候群の予防にもつながります。
種類が非常に豊富な利点を活かして、勉強部屋やキッチンの雰囲気に合わせるのも賢い方法です。
キッチンやトイレでは白い紙壁紙にすれば、清潔感を演出できます。
勉強部屋では紙壁紙で落ち着いた雰囲気を演出して、集中力を高めるための空間にすると効果的です。
通気性に優れているわけですが、ホコリや汚れも吸着しやすいことも意味しています。
壁が汚れやすい弱点があることから、湿気とホコリが極端に多い部屋では不向きになります。
紙壁紙は基本的には消耗品となりますので、多少の汚れを気にせずに通気性の確保を優先するのも賢い方法です。
壁が汚れやすいということは、定期的な張り替えが必要なことも意味しているわけですが、これは大掃除の一つとして考えば厄介なことではありません。
日本では障子や襖などには和紙を使う方法が定着し、大掃除の時期には張り替えを行う伝統も根付いてきました。
紙壁紙も定期的な張り替えを行うことによって、弱点の部分を際立たせることがなくなり、メリットだけを享受できるようになります。