家づくりをする時に失敗しないコツといえば、ライフスタイルに合わせて進めていくというものです。
何となく見たことがある住宅設備を入れてみたり、流行りの間取りなどに手を出したりすると、自分たちのライフスタイルには合わなくて、家づくりを終えて生活を始めた時に、不便な思いをすることがありますので注意が必要です。
具体的な考え方としては、家族構成を意識したものがあります。夫婦で暮らしている人、子どもがいる人、親と同居する人、ペットを飼っている人など家族構成は人によって異なり、それぞれ適した生活の形というのがあるものです。
子どもがいる人の場合には、成長した時に1人ずつ個室を与えられるように考えて家づくりを行ったり、高齢の親と同居する場合には、バリアフリーを心がけて家づくりを行ったりするといった具合です。
住む人によって生活のスタイルはさまざまです。ほかの人にとっては住みやすい家が、あなた自身や家族にとっても住みやすい家になるかどうかは分かりません。
ですから家づくりではまず、ご家族の普段の行動パターンを思い起こして、これを間取りに反映させることが重要になります。
実際に自分や家族がその家で生活をしているところを想像し、効率的な生活動線や家事動線を実現できるような間取りを考えていくことが非常に大切なのです!
そうすれば、部屋やキッチン、トイレなどの配置や、どこにどれだけの収納が必要なのかといったことが自ずと決まってきます。
また、仕事や趣味に合わせて考えていくという方法もあります。例えば、自宅で楽器の演奏をすることが多い人の場合には、音漏れによる近隣トラブルがあるといけませんから、遮音性に配慮した家づくりをしておくと良いでしょう。
遮音性を高めておくと自宅で仕事をすることが多い人は、集中して作業できるという良さもあります。
最後に、将来のことも考えて間取りを設計する、ということも重要です。
多くの方が家を建てるタイミングのことだけを考えて間取りを決めてしまいます。
しかし、それでは当初は暮らしやすくても、将来的にライフスタイルの変化が起こったときに、暮らしにくい家になってしまう可能性があります。
将来的なお子さんの成長やご両親の介護、ご自身の老後のことも含めて間取りを考えることによって、ずっと暮らしやすく快適な我が家にすることができるのです!