冬場になると屋内でありながら、冷たい空気にさらされて暖房機を駆動することが多くなります。
年齢も重ねると冷気にさらされることは急性心疾患や脳卒中の危険が高まるので、燃料代を気にしながらも暖房機器使用を余儀なくされている型も多いのでは無いでしょうか。
リフォームの際には、屋内の冷暖房の方法も見直す絶好の機会なので、冬場の寒さが厳しい地方では、床暖房を設置する方も数多くいらっしゃいます。
床から温めてくれるので、暑くなりすぎることもなく快適なことこの上ないですが、ここで注意点があるのです。
フローリングを選ぶ際には、床暖房に適した素材をチョイスする必要があります。部屋の雰囲気作りも考えて、色々な色合いの中なら素材を選んで構わないのですが、出来れば畳やコルクなどが床暖房との相性がいいのでお勧めできます。
床暖房に適した素材をチョイスすることで、より温かさを実感できるはずです。ただ部屋のフローリングにはカーペットを敷く習慣が強いので床暖房設置後に、カーペットを敷く人もいらっしゃるのですが、これは止めて下さい。なぜならせっかくの暖房効果が半減するからです。
ところで床暖房をするにしても、全ての空間を対象にする必要はありません。無駄なく設置して温かさを実感できる仕様を実現する為には、設置範囲の選定は一工夫してみましょう。
床全体に床暖房をくまなく設置する必要は無く、目安としては70%以上に設置すればおおむね満足できる結果を得られるとされています。戸建て住宅の場合は60%、マンションでお暮らしの場合では50%以上が目安になるのです。
たださらに上手に配置すれば、効率的でムダのない床暖房を手に出来ます。そこで床暖房の設置を考える場合には、家具の配置を常に念頭におく必要があります。ソファーやテーブルの設置予定場所はもちろん、床暖房にする必要はありません。
ソファやイスに座ったときに触れる場所や、くつろぐスペースの床面を中心に、生活動線が走る部位などは重点的に設置するのが賢明です。こうすることで暖房効果を発揮させると同時に設置費用やランニングコストを抑制することにも繋がります。