リフォームでは床暖房の設置を検討する場面も多くなります。それにはいくつものメリットを有しているからです。由布場では寒さと同時に乾燥も懸念材料になるのは、ご存知でしょうか。
インフルエンザなどのウイルスは、乾燥した環境でも活性を維持したまま人への感染の機会を窺っています。人の粘膜の表面は粘液で保護され、ウイルスや細菌などの外敵が感染し体内に侵入することを防止する機能が備わっているのです。
しかし一般的な暖房機器では、どうしても空気が乾燥しがちです。空気が乾燥すると口や喉、鼻の内部などの粘膜も乾燥しがちになります。
乾燥すると粘膜の免疫機能が弱まり、ウイルスなどの外敵に感染するリスクも飛躍的に高まるわけです。この点、床暖房であれば風を起こさないので、空気の乾燥などは生じにくく、口やのどの粘膜を傷めるリスクも相当程度軽減されます。
ただ問題になるのは工事費用の問題です。特に床板を全部剥がして床暖房機を設置するモデルを想定すると、工事も大掛かりになり、当然設置費用も高くなるのは避けられません。
このような問題点が意識されてか、最近では発熱シートを利用した床暖房の普及が進んでいます。これは手軽にリフォームで床暖房を設置できるように、既存の板の上に直接発熱シートを設置すると言うものです。
ただし直張りタイプでは、既存の板の上に更に一枚の板を追加することになるので、既存床よりも12-18ミリ程度高くなるので、キッチンや洗面所向きと言えます。設置に際し大掛かりな工事を必要としないので工事費が安いのでイニシャルコストを抑えることが出来るのが、大きな魅力です。
それではランニングコストは銅なのでしょうか。光熱費が上がると言ったデメリットがないのか問題になります。
この問題にたいしては、発熱シートのなかには電源のオンとオフを自動管理することで無駄な暖房費用が生じないシステムを採用しているタイプも登場しています。
もちろん床暖房面積や建物の断熱性能にも関係しますが、発熱シートを活用した床暖房では光熱費を抑えることが出来るのが一般的になっています。