お部屋のインテリアを好みの雰囲気で素敵にまとめたい、そういうときは色が持つ視覚効果について知っておくと役に立ちます。
たとえば、同じ広さの部屋でも、壁や天井の色によって広く感じられたり、狭く感じられたりするのです。
白色は軽く感じる色で、実際より天井を高く部屋を広く感じさせるという特徴があります。
概して、濃い色は進出色、淡い色は後退色と言われています。
つまり、濃い色はこちらに向かってくるような印象がありますので部屋を狭く感じさせ、淡い色はこちらから離れてゆくような印象がありますので部屋を広く感じさせてくれるのです。
なので、一番淡い色とも言える白が一番部屋を広く感じさせるということになるのです。
また、暖色系と寒色系では、暖色系が進出色、寒色系が後退色です。
ですから、開放感のある、広々とした印象の部屋にしたい場合は、白や淡い色の寒色系を壁や天井に使うのが効果的です。
逆に、あたたかみのある親密感を演出したいような部屋の場合は、濃いめの暖色系を使うとよいでしょう。
ただ、暖色系は興奮色という要素もありますので、あまり鮮やかな赤やオレンジなどを使うのは避けた方がよいと思われます。
一方、寒色系の青は鎮静作用がありますので、寝室などに取り入れるのがよいとされています。
また、天井や壁の色と、家具やカーテンの色が近いと、空間に区切り目をあまり感じさせないので部屋が広く見えます。
逆に、天井や壁の色と、家具やカーテンの色のコントラストがはっきりとしていると、空間に区切り目を感じさせることになり、部屋はどちらかというと狭い印象になります。
また、黒い家具は空間のアクセントになり、スタイリッシュな雰囲気を出すのに効果的ですが、黒系統は収縮色なので、黒系統の家具は実際より小さく見えるということも覚えておくとよいでしょう。
つまり、黒系統の家具を置くときはちょっと大きめかなと思うくらいのものを選んでちょうど良いということです。