注文住宅を依頼する場合は、建物そのものの良さだけでなく、検査のしっかりした会社を選ぶことが大切です。配筋検査・構造躯体検査で構造物の強さを確認することが必要です。中間検査では施工の進み具合を確認してくれる、してくれないなら怪しもうなど、施主の立場でも、しっかりした検査が行われているかどうかを知る方法はあります。
検査がしっかりしているかどうかを見分ける方法として、自社の検査以外に、外部の第三者に検査を依頼しているかどうかで判断する方法があります。住宅瑕疵担保履行法の施行以来、独立して検査を行う会社が設立されるようになりました。住宅瑕疵担保保険に加入している会社では、定められた機関の検査を受けることが義務付けられています。
住宅瑕疵担保険に加入していない大手の会社の場合でも、第三者に検査を依頼している会社は信頼できます。注文住宅の建築で最も大切なのが地盤調査です。地盤調査がいい加減な会社は注意が必要です。基礎の配筋を見る配筋検査も、建物の耐力を知るのに必要な検査です。
骨組みが建ちあがった状態で行われる中間検査は、筋違いなどの耐震要素や、接合金物が設置されているかどうかを見る重要な検査です。骨組みの状態で、耐震性が決まります。特に金物の固定は重要で、地震時に建物が倒壊するかどうかの分かれ目になります。
仕上げの検査では、シックハウス症候群の原因となる物質が建材に含まれているかどうかを検査します。検査を怠ると、有害物質を発生する建材が使われていないことを確認できません。仕上げで色を指定いている場合は、色のチェックも大切です。色は間違いやすい項目の一つです。
建物の完成時に施主が行う検査では、動くものを全て動かしてみる必要があります。窓や扉の開閉に不具合がある場合は、引渡しの前に直してもらう必要があります。設備機器は実際に使ってみないと不具合が発見できない場合があります。通常、引渡し後、1年以内に行われる定期検査までに、修正を求める箇所を把握しておく必要があります。