住宅を新築する際には、リビングダイニングやキッチン、そして各個室などの配置について検討に検討を重ねてより良いものを追求してプランニングを行うものです。
しかし、その中でも比較的軽視されがちなのがトイレです。
トイレの間取りはこだわるポイントの1つであることをおさえておく必要があります。
トイレのプランニングを熟考することを怠ったため、施工後に気づくトイレの使い勝手の悪さを後悔しているという話をよく聞きます。
今一度設計図を見つめなおして、トイレの使い勝手についてシミュレーションしてみることをおすすめします。
まず第一に検討していただきたいのはトイレの位置です。
トイレへの出入りが玄関から直接見える場所に設置したため、来客中にトイレを使用しにくいという失敗はよく聞きます。
プランニング上の制約でやむを得ない場合を除いては、玄関そばにトイレを設置することはおすすめしません。
またトイレのドアも重要です。
将来的に長く住み続けることを前提とするなら、開き戸よりも引き戸のタイプが便利です。
引き戸は開口部を広く確保できることが大きなメリットです。
特に、車いすを利用することになった場合には内側からも外側からも出入りしやすい引き戸は大変重宝するでしょう。
また、トイレと生活空間の境界についても重要です。
音やニオイなどの問題がありますので、できるかぎりLDKから見える場所や音が聞こえやすい場所への設置は避けるべきです。
生活空間とトイレの間には仕切りが必要であることは言うまでもありません。
間取りの検討の段階で必ず仕切りを設けることを意識しておきましょう。
2階建てや3階建ての家の場合には、各階へのトイレの設置が絶対におすすめです。
トイレのたびに階段を昇り降りすることはとても面倒ですので、ストレスの原因にもなります。
トイレは2階以上の場所へあとから増設することは困難ですので、最初からプランに組み込んでおきましょう。