長期優良住宅という言葉をご存知ですか?
長期優良住宅とは、長期にわたって良好な状態で使用するために、さまざまな措置が講じられた住宅のことを指します。住宅を長期にわたって使用することにより、住宅の解体で出てくる廃棄物の排出を抑制し、環境への負荷を低減するというものです。
また、住宅の建替えにかかる費用を削減できることから、国民の住宅に対する負担の軽減を図るものでもあるのです。
長期優良住宅で必要な条件は以下の7つです。
・耐震性
地震に対して倒壊しにくく、かつ損傷レベルの低減を図るように措置する
・耐久性能
数世代にわたって住むことができる家にするために構造や骨組みをしっかり作る
・維持管理・更新の容易性
水道やガス管、下水管などの取替えを、骨組みに影響を与えず施行できるようにメンテナンスしやすい家にする
・住戸面積
住みやすい家にするためには住宅に一定の広さが必要
・省エネルギー性
断熱性能など地球にやさしい省エネルギー性能が確保されていること
・居住環境
地域の街並みとの調和を図ること
・維持保全
住宅の建築の時点で将来を見据えて、定期的な点検・補修等に関する計画を立てられていること
地球温暖化への関心が高まっている中で、環境への配慮ができている住宅は頼もしいですよね。
それだけでなく、長期にわたり資産価値を保つことが可能ですので、
これから家をお探しという方はぜひご検討してみてはいかがでしょうか。
また、「所得税の住宅ローン控除」のメリットもあります。
一般住宅であれば対象限度額が2,000万円のところ、長期優良住宅であれば3,000万円となります。
これがあるのとないのでは大きな違いとなることでしょう。
ただ、建築コストがあがったり、手続きにかかる費用が生じたりすることもあるため、これらの金銭的なメリットとデメリットを合わせて、総合的に判断することが必要です。
新しく住宅をお選びの際、なにかお悩みがあれば、信頼のできる業者に相談されることをおすすめします。